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能登半島を一周した話・4日目

青春18きっぷの旅行旅行記旅行記(時系列順)能登半島を一周>能登半島を一周した話・4日目

この日は
・輪島の朝市
・輪島漆芸美術館
・キリコ会館
・千枚田
・金剛崎
・逆さスギ
・見附島
・温泉
・和倉温泉

に行く予定です。

輪島市の朝。



朝市は、日本三大朝市の1つにもなっててかなり有名です。
露天商が道の両脇に簡易の露天を開き、値札とかもなく値段はその場で決めるみたいです。

朝市に着きました。





入口付近で写真を取っていると、輪島塗のビラを熱心な説明と共にもらいました。
函館の朝市みたいにごり押し感が感じられて雲行きが怪しいです。

とりあえず朝市の通りを歩きます。



本当に即席で作った露天で販売しています。
これは面白い。


値札は貼っているところもあれば、貼ってないところもありました。
適当に歩いていると呼び止められます。

「お兄さん!ちょっとカニ見てってよ」

最初の「お兄さん!」というところで振り向いてしまうと露天の人に捕まってしまうので、あまり呼ばれても振り向かない方がいいですね。


私は振り向いてしまい、仕方なく立ち寄ることにしました。

「お兄さん、これ見て。カニ。生きてるの。
 すごいでしょ。これ今なら3匹で1万円。
 買ってってよ。お願い。
 これもつけるから(海老が大量に入った袋)、
 これもつけるから(なんかの魚)、
 これもいいよ(なんかの魚)、
 発送させてよ。
 はい、これ食べてみて(生きてるカニの足をその場で 折って差し出す)」


という感じでかなりのマシンガントークと他の魚たちを積みまくって交渉してきます。
函館の朝市とは違って上から目線ではないのでイラっとはきませんが。


実際に生きてるカニを持たせてもらった。
足を動かし、口を動かし、生命の強さを感じて驚いた。
大体の市場では「朝取れたものだよ」とは言っても生きていたことなんてなかったからな。



自分がマシンガントークを食らっていると、通りかかった別の観光客のおじさん2人にもマシンガントークが飛び掛りました。
おじさん2人も露天の前で色々言われていますが、この時自分はノーマークになったのでこっそり抜けました。



ごめん!おじさん2人は犠牲になったのだ!


また5mくらい歩くと、「お兄さん!」と言われて振り向いてしまいました。
あららやっちゃったな。

仕方なく話を聞くと、カニを主軸にして歩兵の魚や海老を積んで交渉してくるまた同じ手法です。
また色々言われていると、さっきのおじさん2人がまたいっしょに捕まってしまい、隙ができた瞬間をまた自分は脱出しました。
ここまで来るとコントです(笑)


また5mくらい歩くと、また露天の人に捕まってしまいました。
10mで3回も捕まっています(笑) 
お笑いコントの始まりです。
また同じ手法で話をしてくるので、もう面白くてしょうがなくずっと笑ってました。



すると、またおじさん2人の登場です。
ここまでは予定調和です(笑)

この後、おじさん達に話が飛んで、その隙を見て自分が逃げ出してコント終了です(笑)

でも今度はもう面白くてしょうがなかったのでマシンガントークを横目におじさん達に

「いや~また捕まっちゃいましたよ(笑)」

とか話して、最後はおじさん2人と共に
「またあとで見に来ますんで」
と言って去った。


去り際に、隣で地面にシートを敷いて露天していたおばあちゃんが「これ猫ちゃん、猫ちゃん」と言いながらただの木の棒を「猫だまし」という名称で100円で売っていたのも笑った。




まあ三件目はカニ以外にも「のどくろ」という喉の中が黒い魚で結構有名な魚を6匹くらいつけたりしてくれたので、もし買うなら3件目の店にしようかなと思いました。


後から知った話ですが、正式名称はアカムツというらしく、能登の方で取れる近年もっとも高価な魚のひとつで、輪島のノドクロ(のどくろ)は、脂がのっており、マグロのトロにも匹敵するほどだそうです。

そんなすごい魚だったのか。
何かがすごいってことしか知らなかった。


入口でビラをもらった輪島塗のお店が見えてきました。

「なつめの店」という店です。
「漆(うるし)は世界一」というキャッチフレーズを使っています。

店の中に入るとどこかで見たことある軍人がいました。



輪島塗は輪島漆芸美術館で買う予定だったのですが、ここでも何か買っていくことにしました。


値段はピンキリです。
高いのは高いし、安いの安い。


まあ輪島塗ならお椀かお盆を買おうと思ってしばらく色んなものを眺めたあと味噌汁を飲むサイズくらいのお椀2個セット7000円のものを買うことにしました。

ピンキリのピンの方ですね。
結構安いほうです。
おちょこくらいの大きさで25000円のものとかもあったし。


朝市は大体200mくらい歩けば端から端までいける。
それくらいの距離です。

この朝市を端から端まで見たという事実が一番のお土産なので、これが達成されたらあとはUターンします。

Uターンすると、「あとでまた来ます」と言った露天に遭遇するわけですね。


のどくろをつける店でちょっと買ってもいいかなと思ってたので、そこで買うことにしました。

ガッツリ買う気はなかったので予算を5000円くらいと言うと、カニ2匹、のどくろ6匹、カレイ2匹、海老大量を積めて発送してくれることになりました。

後日談ですが、カニが1匹しか入ってなくてハメられました(笑)
まあ、のどくろ6匹なら採算取るためにカニを1匹抜いたのかもしれません。

市場で発送してもらうときはしっかり確認を取って証拠を残しておかないと言った言わないの話でもめるのでみなさんは気をつけてください。



次は輪島漆芸美術館にむかいます。
常時漆芸品を展示している世界で唯一の美術館であるということで期待が高まります。


車で移動中の橋から見る街並みが心地よい。

ここです。高床式倉庫みたいになってます。

展示されている工芸家の人の作品は撮影できない。
輪島塗の説明をしてる展示物は撮影していいとのこと。


近年は、漆に色々配合してこれくらいの色が存在しているみたいだ。



輪島塗は

「沈金(ちんきん)」と「蒔絵(まきえ)」

という方法で金を付着させて絵を書く技法があるみたいだ。


沈金は絵の形を彫り、そこに金粉を詰め込む方法。
蒔絵は金粉を混ぜた塗料を塗っていく方法。

一般的に沈金の方が金粉を使う量が多くなるので高くなる傾向があると係員の人が言っていた。


展示物がわりと少なかったのでちょっとがっかりした。
販売されている輪島塗も少しだけで、朝市でお椀を買ってなかったら時間的に輪島塗を入手できないところであった。




次はキリコ会館に向かいます。
キリコとは、能登半島の方で担ぐおみこしのことです。



これがキリコです。



高さ10mくらいか。






もっと日本人っぽいマネキン使えよw



1階はキリコを使った祭りの説明のフロアで
2階は他の祭りごとを紹介しているような感じでした。

このもっそう祭りなんかはわりと有名。






このタワー型の米を食べます。




ここまで食べたのにギブアップ。

おかずが丸々残っている感じからすると、
米だけを食べ続けるストイックな人という設定であることが予測できます。


こうやって盛るみたいだ。



キリコ会館を出ると、能登半島の先っぽの方に向けて車を走らせます。
途中に千枚田(せんまいだ)というところがあるみたいなので、そこに寄っていきます。

めっちゃ観光客いるじゃん。
当然のことながら、当たり前のようにここでも写真撮影を頼まれます。
きっと頼みやすい顔してんだろうね。

写真撮影後にやっと景色を見てみると、こんな感じだった。

田んぼが幾重にも折り重なってきれいだ。


観光地用に特別に作られたものではなく、近くに住んでいる人が実際に田んぼの整備をしている。


冬季にはライトアップされる期間もあるみたいで、きれいであることは間違いない。

ちょっとした道の駅なので休憩所もある。



平日なのにこの混み具合。



次に、金剛崎に向かう。
金剛崎には、ランプの宿という宿泊施設があり、そこでスリルを感じることのできる建造物があるみたいなので、どんなもんか身に行く予定です。




金剛崎まで向かう途中に狼煙(のろし)という道の駅があったので、休憩で停車しました。

この町名は海上交通用に狼煙が上げられたことに由来するそうです。

狼煙はもちろん「火を焚いて、煙をあげて情報伝達すること」です。
煙の色を変えることで何を伝えるかを変えたりします。





豆乳アイスクリームを食べました。


どうやらこの狼煙という町が能登半島の一番先端にあるみたいで、その先端には禄剛埼灯台という灯台があるみたいなので、行ってみます。

金剛崎はもう少し行ったところです。


坂を登っていくと灯台に出ます。






現代の灯台はライトを回すのが一般的なのに対して、ここの灯台は火をともして、その光をさえぎる金属の遮蔽版をまわすタイプになっているみたいです。

パトランプと同じ構造です。




さっき道の駅に居た人達が集結していました。
あそこの道の駅に止まる車は大体ここを見ていくのでしょう。


日本の中心は東京ではない・・・ここだ!



寄り道をしましたが、再度金剛崎に向けて出発です。
狼煙からは結構近いのですぐに到着しました。


スリルを味わう構造物があったので、おじさんに頼んで写真を撮ってもらいました。

足元がグワングワン揺れるんでちょっと怖いです。


岬の下の方にはランプの宿という宿泊施設があります。

秘境にある隠れ里みたいな感じが素晴らしい。ここに宿泊すればよかったな。

傷害保険付きの入場券を払わないとこの構造物まで行くことができません。

落ちる可能性を示唆しているのが恐怖を引き立てます。


ここでご飯を食べる予定だったのだが、どうやら食べるところは無いみたいだ。

仕方ないので、狼煙まで戻って道の駅の前にあった飲食店で昼食にすることにした。

さっきみた古い民家みたいなところが古風でいいなということで店にIN。

すると、店全体をホームレス特有の臭い匂いが包んでいた。
猫のおしっこみたいな匂いか。
この匂いは飲食物を提供できるレベルじゃない。

でも店に入ってしまったので引き返すこともできず、恐る恐る席に座り、頼みたくも無いメニューを頼んだ。

「うわうわうわ、マジでこのすっぱい匂いはヤバい。う○この匂いの方がマシなレベルだよ。これはやばい」

店の中も店部分と住居部分が混同していて、近くのテーブルに洗濯物が散乱していて気持ちが悪い。

老人がカセットコンロをカチカチと言わせて火をつけた。どうやら調理器具も汚いみたいだ。

老人が冷蔵庫を開けた瞬間、冷蔵庫の中はカビだらけなのが見えた。

さすがに身の危険を感じた。
調理が始まったらさすがに代金を置かずに脱出することは不可能になるので、食材が少しでも加工される前に、
「あ!やばい!もう時間がない!ごめんなさい。行かないと!時間押してますよ!」と行って店を脱出した。


うわ~めっちゃ怖かったよ。ホラーだよ。



安堵して、隣の綺麗な飲食店に入ると、店員と地元の人が1分ほど話し込んでいて、俺のことを見て俺を認識しながらも話の方を優先させていた。

この時点でイラっとしていたが、話が終わるのを待って「この店のオススメって何ですか?」と聞くと「好きなものは何ですか?」と聞き返された。


ああ、この店もヤバイな。というか多分これでわかったけど、狼煙の町の飲食店はヤバイな。



ということで、狼煙ではごはんを食べずに次の目的地を目指すことにした。腹減ったよ!

珠洲と書いて「すず」と読みます。
能登半島の奥の方は珠洲市が蹂躙しています。



次は倒さ(さかさと読む)スギに行きます。
枝が重すぎて下の方に伸びてしまっている面白い大樹です。
広々とした田んぼのところにポツンとあるので、迷わずに到着できました。

これは面白い。しかし、真横にある墓地が若干怖い。

枝が下向きに伸びてる。






次の目的地に向かう途中で、「郷土料理」みたいな看板が見えたのでUターンして飲食店に向かうことにした。
お腹が減っているのだ。




いしる鍋というものが能登半島で有名みたいだ。


どうやら毎週土曜日は能登丼というその時期で取れる丼を出しているみたいだ。

なので、能登丼といしる鍋というものを頼んでおいた。いしるとはイカの魚醤のことで、5倍に薄めたものを使用するとお店の人が教えてくれた。

魚醤(ぎょしょう)とは、魚を塩と共に漬け込んで発酵させ、その発酵時に出る液体のことを言います。

秋田では、ハタハタを発酵させたときに出てくる液体を「しょっつる」と言い、能登半島ではイカやイワシを発酵させて「いしる」を作るようです。

この店ではイカを発酵させているとのことで、イカの魚醤となっています。


なんじゃこの粋な料理達は!




カニの甲羅の中に具材をINして粋です。
この日の能登丼はカニ丼みたいです。




いしる鍋はイカの内臓付きのリングを入れて食べるみたいだ。

内臓の苦みがうまさを引き立ててガチでうまい。
ゴーヤみたいな嫌な苦みではなく、うまい苦みというのを初めて味わった気がする。



食べていると、厨房で料理を作っていたと思われるご主人が登場して色々話した。


すごい良い人ぽかった。
ご主人の料理の腕はかなりのものだと思われる。

新聞記事で表彰されている写真や東京のふるさと祭りのどんぶり選手権という全国のどんぶりが集まる大会で5位とかの実績を残している。

毎年1月に東京に来てふるさとコンテストみたいに参加していらっしゃるみたいなので、今度は東京でぜひお会いしたい。




満腹になったところで見附島に向かいます。


珠洲(すず)の温泉も併設されているのでそこの温泉に入ります。

見附島は別名軍艦島とも呼ばれている島です。
地球を離れイスカンダルへはるばる望む宇宙戦艦ヤマトと言いたいところです。


この石の上を歩いていけばわりと近くまでいけます。




わりと近くまで行けるが、石が途中で無くなっている。
多分、昔は島まで行けたのだが、島の保存という意味で歩いていける石を無くしたのだろう。


こういう鐘もあります。
適当にリンリン鳴らしまくっておきました。




見附島のほとんど同じ場所に「のとじ荘」という国営の温泉があるので、行きます。

館内はスリッパに履き替えます。
ロッカーに鍵は無いのでフロントに貴重品を預けて2階の温泉に向かいます。

浴槽からは海を見ることができて爽快でした。



次は七尾駅付近にレンタカーを返すため、長距離の移動になります。


温泉で血行が良くなったのと、ごはんを食べて血糖値があがったのが合わさって最高に眠くなってしまった。

時速60kmで走っているときに0.1秒くらい眠気で意識が飛んで非常に危ないと思ったので、路肩に止めて15分ほど寝た。


七尾方面に抜けるには橋を渡って能登島を通過していく方法もあり、そっちの方が面白いと思ったのでそっちから行くことにした。



道の駅 なかじまロマン峠で休憩。

橋への道がナビに表示されず困って、道の駅に駐車したらこの道の駅のすぐ横の道路をまっすぐいけば橋に出られることがわかってラッキーだった。


橋。



これは良い橋。




2個目の橋を渡るときに今日泊まる「和倉温泉」の温泉街が見えた。


レンタカーを返して、七尾駅に到着。
レンタカーの店の人が駅まで送ってくれた。

七尾駅からさっき通過してきた和倉温泉を目指します。ひと駅で着きます。


電車が面白い。

むしろ、この絵を全面に押し出した永井 豪記念館が輪島の朝市の通りにあったがスルーしてきてしまった。


電車内に広告なんてものは存在しません。

あるのはゼーット!だけです。





和倉温泉駅を出ると、かの有名な加賀屋さんの送迎バスがありました。


私も清水の舞台から飛び降りる気持ちで加賀屋の1泊10万円のロイヤルスイートを予約しようとしましたが、驚くことにすでに満室だったので、別の店に泊まることになった経緯があります。


そんなこんなで私は加賀屋ではないので、タクシーで旅館に向かいます。

到着しました。「能生いろは」という宿です。

写真ぶれてるじゃねーか!


中に入ると旅館っぽさが出ててとてもよかったです。
部屋は最上階の8階でラッキーでした。
エレベーターの床が畳で面白いです。

お部屋。



ブーブークッション入りの座布団が出迎えてくれます。
仕掛けられていることをわかっていても、知らないふりをして座らないといけないのはお約束です。




窓から外を見ると、北側は建物で海が見えませんが西側は十分すぎるほどの海を見ることができました。

加賀屋の要塞が窓から見えます。

とりあえず夜ごはんを食べに2階に行きます。
旅館のごはんと言うと、あまり期待はしていませんでしたが、ここのごはんはめちゃくちゃうまかったです。

これだけごはんうまくて旅館の雰囲気も良ければ、もうこれ以上良いものを求めても出てこないでしょ。


部屋に戻り、21時から映画を見ていると23時30分になってしまったので、遅いけど風呂にいった。


当然誰もいないので、1人で独占して最高でした。


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